【profile】
栄養士/ベジフルビューティーアドバイザー
山下 枝利子 Eriko Yamashita
保育園栄養士、大手食品メーカー、東京のカフェ勤務などを経て、現在は食×美を軸に栄養士として活動。五感が喜ぶこと、インテリアや食卓まわりのコーディネートなど暮らしにまつわることが好き。
Instagram @eri_k_o_


巣蜜は、ミツバチが集めたはちみつを貯蔵した巣を切り取ったものだそう。


巣ごと食べられます。
4月の終わり、春の余韻と初夏の気配が交わる季節。
朝、窓を開けたら、風のにおいが少し変わっていました。
少し前までは花の香りがふわっとしたけれど、今は緑がぐんと濃くなりつつある静かな土の匂い。


朝の光がやわらかく差し込む朝の時間に、巣蜜をひとかけ、果物のうえにそっとのせていただく時間が幸せです。


今日は苺を。翌日は柑橘類を。
果物の甘酸っぱさに、巣蜜のまろやかで深い甘さが重なると、口の中がふわっとやさしい光で満たされるような気がします。

何でもない朝なのに、少しだけごほうびをもらった気持ちになるのはきっと私だけではないはずです。


果物の上にのせて、じっと見つめてみると、蜂の巣の美しさ、自然の精巧さに、ふと心が静かになります。

巣蜜は、はちみつの栄養素に加えて、巣に含まれる成分もプラスされ、栄養価が高いおすすめ食材です。
ただ甘いだけでなく、ビタミンやミネラル、 ポリフェノール など
体にうれしい成分が詰まっているのも魅力的。


バニラアイスにのせたり、パンケーキにのせたり、レモンや生姜スライスと一緒にお湯に溶かしてドリンクにしたり、、、
ナッツとカマンベールと一緒にトーストにして朝ごはんにも。
使い方も食べ方も自由自在で、暮らしの中にも取り入れやすいです。


今回は、お皿に季節の果物を盛って、そのままの巣蜜をただ静かに味わいたい気分でした。自分を少しだけ甘やかすような、とてもやさしい時間にすら感じました。

季節の移り変わりの今しかないこの瞬間。

こういう朝の時間はそっと瓶にしまっておきたいくらい大切な時間だなぁと思いました。


巣蜜と季節の果物。
春から初夏への、ささやかな通り道。
今日も光の中で始まる一日に、感謝をしながら
自然の恵みを大切に頂きました。


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