皆さま、こんにちは。
ぬくもり工房の川辺です。

3年目になって半年が過ぎ、新入社員2人が工房に配属になりました。昨年は新入社員の工房への配属はなかったので、初めての後輩です。

私もちょうど2年前には工房に配属が決まり、戸惑いながら1年目を過ごしたことを懐かしく思い出します。
というのも、接客が好きで長坂養蜂場に入社したので、当然店舗配属になるものかと思っていたからです。
この会社でやりたかったことを見失ってしまい、毎日「暇だなぁ」なんて思って過ごしていた時期もありました。配属は工房でしたが、何をしていいか分からなかったので、レジの練習をしたり、電話を取ってみたり、ひたすら作業場の整理をしてみたり。
他部署に配属になった同期が華やかな仕事を任されているように見えて、羨ましく思ったことは何度もあります。

配属されて少し経ったころ、先輩からかけていただいた言葉で物凄く印象に残っている言葉があります。
翌日の作業予定を組んでいるとき、早まった私はあまり優先度の高くない仕事を組み込んでしまいました。帰り際に自分の決めた作業予定は明らかに間違った判断だったのではないかと急に心配になり、上司に相談に行ったことがありました。
そのときの焦った私の様子を見た上司は、「例え間違っていたとしても、まるでそうかのように言ったらいいよ。」と言ってくれました。当然「それは確かに間違っているね。」と言われると思っていた私は拍子抜けしました。
「自分の選んだ事を、正解にするように行動する」
焦ると視野が狭くなってしまう自分の頭に、少し余白が生まれた気持ちでした。

思い返せば、「こうしなさい」とか「それはちがうよ」と言われた記憶は残っていません。必要な時には言っていただいていたのだろうと思いますが、「暇だなぁ」と思っていた時間は自分で考えて動く時間に等しく、知らず知らずのうちに、自分で情報を取りに行く力や自分で善悪や優先順位を判断する力を養ってもらったような気がします。

いざ自分が先輩側になるとつい、後輩の行動に目を光らせ「ああすると良いよ」「こうすると良いよ」と言いたくなってしまいます。私を見守ってくれて、任せてくれて、どんな時も背中を押してくれた先輩達は凄かったんだなと実感します。

その時の上司その人になることはできませんが、後輩の背中を押し続けられる先輩でありたいと思います。

今日もあなたの心が「ぽっ」と温まりますように。