皆さま、こんにちは。
ぬくもり工房の川辺です。

前回の投稿「同期のお話」に引き続き、今回はもうひとりの同期のお話をしたいと思います。

その同期は、今年の6月に長坂養蜂場を卒業しています。
彼は私と同じ「ぬくもり工房」の配属で、同志として2年近く一緒に働いてきました。

特に印象に残っているのは、当時一緒に担当した「ミツロウキャンドル教室」。ミツバチの巣の材料であるミツロウを溶かして、ぶんぶん柄の瓶に流し込み、キャンドルをつくるというものでした。

当時は、今よりもっと頭が固く心配性だった私は(今でもその性格はあまり変わりませんが)、今までのやり方を変えてしまうことが不安で、何事も起こらぬようにそのまま着実に安全に準備をしようと言い張りました。

一方彼は「ろうに色をつけたい」と言い張り、準備はもう少し先でもいいんじゃない?と言い張りました。ろうに色なんてつくはずがない、色がつくとしても変わったことはしたくないと思っていたので、絵具を入れても全く溶けなかったときは、ちょっと安心してしまうくらいでした。(確か結局、油性クレヨンを削ったものを溶かすと綺麗に色がつきました。何となく悔しかったです。)

今では笑える思い出ですが、当時は2人とも譲らず、よく言い合いをしていました。

3年目になってすぐ、彼は突然「青年海外協力隊に行くことになった」と言い出しました。ずっと夢だったそうです。行き先はパプアニューギニアという国で、よっぽどのことが無ければ、人生で行くことがなさそうな国に飛び込む彼の勇気には驚きました。常に安全な道を選び続けてきた私からしたら、ただただ凄いと思いました。

今では、ろうにくらい色くらい付ければよかったなと思います。

今日もあなたの心が「ぽっ」と温まりますように。