みなさま、いかがお過ごしでしょうか?
ぬくもり工房の伊藤です。

前回のブログ(1月31日「顔がほころぶ、その折々に。」)でもすこし触れましたが、私はもともと長坂養蜂場というお店があることを大学生まで知りませんでした。
知ったきっかけは、就職活動のなかで参加したインターンシップです。
それゆえに、“お客様として”長坂養蜂場に来店したこともありませんでした。

そんな私が、先日ようやく“お客様側”を知る体験をしたお話。

 

大学来の友人2人が

「三ヶ日に行きたい!あとのなつちゃんの職場にも行きたい」

と言うので、
よしそれならば車を出そうじゃないか、と腕まくりして迎えた日はよーく晴れて雲ひとつないドライブ日和。
(とんでもない強風もセット付き)
私にとってはもう見慣れてしまった浜名湖沿いの道も、2人には新鮮です。

「うわ~毎日ここ通ってるんだ!いいですねぇ…」

しみじみと言われ、思わず笑ってしまいます。

長坂養蜂場に着いたのは12時を過ぎたころ。既に離れの駐車場までいっぱい。
遠くからぬくもりグリーターのだぐさん(いつも駐車場でご案内をしてくださっているスーパーグリーターです)が走っていらして、

「ようこそ~!!こちらどうぞ~!!」

窓を閉めていても聞こえる、はじけるような大声で案内してくださいました。

おつかれさまです、と声をかけると

「なんだ乃夏ちゃんじゃん~!お友達?楽しんでいってね」

と言ってくださって、思わず3人で笑顔に。

 

店内に入ると、その日はさすが3連休の最終日。

「すごいお客さんだね!」友達が言います。

その熱気に圧倒されながらも、私はいつも職場として見ている店内とは違う見え方をしていることに気づきました。

賑わって楽しそうな雰囲気。
見渡せばおいしそうな品物ばかり。
何を選ぼうかな、とワクワクする感覚。
そして、すこし減ってくるおなかの調子。

入口でいきなりウェルカムドリンクを勧められて、飲んでみると温かいルイボスティー。
味は知っているけれど「あ、おいしい」と新鮮に感じます。

普段は一緒に働いている皆さんと私服で対面するのってすこし恥ずかしい。
けれど、忙しなく無駄なく手を動かしていながらも誰もが

「のなつちゃん!よく来たねえ」

と笑顔で迎えてくださるのです。

怒涛の買い物が終わり、テイクアウトを受け取って、3人でほっと一息。

「あ~、楽しかった~…」

いつの間にかほくほくとした心地よい温度が、胸の内にありました。

こんな感じなんだ、長坂養蜂場って。
こんな気持ちを持ち帰っているんだ、お客様って。
また来たいって、思うかも。

驚きとともに、この場を提供する側として、この温度を絶対に守っていかなければ、と思いました。

挨拶ひとつ、お見送りひとつ、ギフトひとつ、補充ひとつ。

どれもが必ずお客様の手につながっていく。なんて身が引きしまる思いでしょう。

 

どうぞどなた様も味わいにいらしてください。お店でお待ちしております。
今日も誰かを想うひとときを。