【profile】
栄養士/ベジフルビューティーアドバイザー
山下 枝利子 Eriko Yamashita
保育園栄養士、大手食品メーカー、東京のカフェ勤務などを経て、現在は食×美を軸に栄養士として活動。五感が喜ぶこと、インテリアや食卓まわりのコーディネートなど暮らしにまつわることが好き。
Instagram @eri_k_o_
小説や映画の中に出てくる料理やお菓子がとても美味しそうに見えたり印象に残ったりすることありませんか?私は職業柄か度々あり、実際に作りたくなってしまいます。食エッセイや食が題材の小説なども好きでよく読んでいます。
先日、国立西洋美術館で開催中の企画展「モネ 睡蓮のとき」を観に行ってきました。
パリのマルモッタン・モネ美術館の所蔵作品およそ50点に、国立西洋美術館をはじめ日本各地に所蔵される作品を加えた、計64点のモネの絵画が見られる、日本においては過去最大の規模で、モネの〈睡蓮〉が一堂に会する機会。印象派を代表する画家のひとりであるクロード・モネの色使いや柔らかく優しいタッチがとても好きです。
絵画の合間に、当時の映像が流れる展示があったりするのですが、モネの住んでいた家や庭など、日常を過ごすモネが見られるシーンがありました。いつの時代もお食事の時間やお茶の時間は癒しや交流の時間だったんだなぁと感じられる瞬間もありました。
心彩られ、展示で満たされたあとに立ち寄ったミュージアムショップでこちらの書籍を見つけました。
美食家としても有名なモネが愛し、遺したレシピをもとに再現したレシピが掲載された「モネ 庭とレシピ」
自らメニューを指示する程、食にも拘りが大きかったのだそう。
描いた絵にも食べ物や食卓が多く見られるのも納得しました。
その中で見つけた「はちみつのクッキー」を
実際に作ってみました。もちろん、二代目の蜂蜜で。
はちみつ紅茶と一緒にティータイム。
素朴で優しく、こういうものを食べながら制作活動に没頭されていたんだなぁと想像でしかありませんが、何だかモネに少しだけ近づけた気がして心が温かくなりました。
そしてこの時代からはちみつが愛されていたことにもビックリ。
きっと当時は今よりももっと貴重で尊いものだったに違いありません。
絵画も庭園もそして料理も、モネにとってはひとつの表現。
そんなモネのレシピを再現するということは、モネの中の美味しさや美意識を感じ、自分に取り込むことが出来る貴重な機会となるのかもしれません。
優しい甘さのはちみつのクッキーと色彩豊かな絵画の写真。
本を眺めているだけでも癒されます。
国立西洋美術館での展示は、2025/02/11までだそう。
ご興味のある方は是非行かれてみて下さいね。
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