【profile】
インナービューティー料理研究家
國塩 亜矢子 Ayako Kunishio
インナービューティー料理研究家、フードコーディネーターとして各種メディアでレシピコラムや美容栄養学の連載を持つ。趣味はファミリーキャンプ。
まじめな野球少年&おてんばガールの二児母として子育てママ向けのコラムも発信中!
Instagram @enjoytable_by.a
2025年も明け、新しい一年が本格的に始まりましたね。
へび(巳/蛇)年は「復活/再生」「新しいはじまり」「実を結ぶ」といった意味合いが込められているそうです。みなさんは、どんなことを新たにはじめたいですか?
筆者が2025年、新たにチャレンジしたいことのひとつが「お抹茶タイムを暮らしに取り入れる」です。
▷実は難しくない?現代社会に合った「テーブル茶道」
2024年の冬に、ご縁あって「テーブル茶道」(モダンスタイル茶道)を体験する機会に恵まれました。
これまで茶道(お抹茶)と聞くと、伝統に基づいた作法があり、非日常な伝統文化……という印象が強かった筆者。もちろん正式なお茶の席では、服装から作法に至るまで細かくルールが決められているのですが、日々の暮らしにもっと気軽に取り入れて良いんですよ、という先生のレクチャーがとても印象的で。
「畳の茶の間だけではなく、ダイニングテーブルでお茶をたてて楽しむのもアリ」という時代に合った新しいご提案に心が躍りました。
▷「テーブル茶道」の楽しみとは?
テーブル茶道には、茶筅(ちゃせん)と粉末抹茶は最低限揃えないといけませんが、茶碗や茶さじは自宅にあるものでまずは代用すればOK。
筆者は食器棚の奥に眠らせていた、昔友人に頂いた茶筅を(申し訳ない)引っ張り出し、粉末抹茶を近所のお茶屋さんで購入して、さっそく小学生の娘と一緒に点ててみました。
ティーマット代わりに手ぬぐいや木工プレートなどを並べれば、立派な茶席スペースが完成です。
日本の伝統文化を親子で気軽に楽しむ時間はいいもので、心も満たされます。娘も一丁前に「お抹茶って、飲むと心が落ち着くねぇ」なんてつぶやいていました。
▷お茶菓子を選ぶよろこびも
お抹茶に合わせるお茶菓子を選ぶのも楽しみのひとつ。練切りやお団子などの和菓子をはじめ、チョコレートやクッキーなど何でも合うのがお抹茶の魅力。
はちみつ味のカステラやラスクなどのお菓子もよく合うんです。はちみつ漬けの甘い味付けの梅干もお茶請けにピッタリ。
お茶請けのお菓子がない時は、パンの耳をトースターでカリッとリベイクして、はちみつをかけるだけでも立派なお茶菓子になります。
抹茶の苦みとはちみつの甘みは相性抜群! そしてどちらも体を労わる栄養が豊富なのも嬉しいですね。
▷お茶の街、京都・宇治に行ってみた
ちょうどこのお正月は、歴史好きの息子が「平等院鳳凰堂に行ってみたい」とリクエストをくれたこともあり、お茶の街「宇治」へ。
歩けば歴史あるお茶屋さんだらけで、平等院までなんとも楽しい街歩きとなりました。お茶を点てる楽しさに目覚めた娘(8歳)用に、小さめの茶筅とお茶碗を、そして新しいお抹茶も購入して帰ってきました。
歴史ある梅干し屋さんもお茶屋の並びにあったので、お話を伺ってみると「もともとはお茶請けとして梅干しも親しまれてきたんです」とのこと。
やはり昔はお菓子の代わりに、はちみつで甘く味付けしたとろける果肉の梅干しが愛されてきたんですね。試食したらとってもおいしかったです!
▷お抹茶は美容にも体にも◎
そんなお抹茶は「MATCHA」として海外でも数年前から親しまれており、近年はインバウンドの影響もあって生産が追い付かなくなるほど、お土産品としての購入や海外からの注文も多いんだとか。
抹茶ならではの程よい渋みや香りは、コーヒーや紅茶とはまた違ったおいしさがあります。
栄養面では、カテキンをはじめとしたポリフェノール類やビタミンA・C・Eなど高い抗酸化作用が期待される栄養素が豊富なので、「スーパーフード」として国内外問わず注目されています。
▷抹茶の苦み×はちみつのまろやかな甘みは抜群の相性
抹茶はそのままでもおいしいですが、ミルクを加えてもOK。苦めに点てた抹茶を抹茶ラテにして、はちみつで甘みを足すのも我が家では人気です。
テーブルで気軽に楽しむテーブル茶道。
毎日の美容と健康のためにも、日本の伝統を守り、後世に伝えていくためにも「ティータイムのひとつの選択肢」として皆さんもお抹茶ライフを取り入れてみませんか?
お気に入りのはちみつやお菓子をお供にすれば、もっと楽しくなりますよ。
2025年も何気ない日々の暮らしに彩りを添えていきましょう。
本年もどうぞよろしくお願い致します。
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