【profile】
インナービューティー料理研究家
國塩 亜矢子 Ayako Kunishio
インナービューティー料理研究家、フードコーディネーターとして各種メディアでレシピコラムや美容栄養学の連載を持つ。趣味はファミリーキャンプ。
まじめな野球少年&おてんばガールの二児母として子育てママ向けのコラムも発信中!
Instagram @enjoytable_by.a



こんにちは!
ベジフルビューティーアドバイザー、食生活指導士の國塩亜矢子です。

5月に掲載した【前編】では、ニュージーランドのスーパーマーケット視察から見えてきた現地の食トレンドについて主にご紹介しました。
日本は、じめじめとした梅雨に突入する6月……少しでも爽やかな気分になれる「食」のヒントをNZで見つけたので今回ご紹介します。後半には、お手軽インナービューティーレシピもご紹介しているので是非ご覧下さいね!

●フルーツを料理に積極的に取り入れる食習慣

(ケータリングサービスで作って下さった色とりどりのサラダたち)

2024年4月の出張では、現地の栄養士さんや現地ケータリングを行うフードコーディネーターさんにお会いして、実際にお料理を作って頂きながら質問できるという貴重な機会に恵まれました。


(スーパーの果物売り場)

リンゴ、プラム、柑橘類、フィジョアという日本では見かけない果実なども豊富なNZでは、フルーツをサラダの具材に積極的に取り入れます。フルーツと一緒に、ナッツ類やミントなどのハーブ類も必ずと言っていいほど活用しているのも印象的でした。

ケータリングで作って頂いたサラダはどれも色鮮やかで、キウイやクランベリーなどのフルーツや、ミントやバジルなどのハーブがふんだんに使われていましたよ。

●はちみつをマリネ液やドレッシングに!

(ケータリングで頂いたお肉をマリネしている様子)

また「はちみつをマリネ液やドレッシングに日常的に使う」というお話でした。
特に程よい酸味のキウイ×甘みの強いはちみつの相性は抜群で、一緒にマリネ液として漬け込むのがおススメなんだとか。


(タンパク質の分解をサポートするグリーンキウイ)

NZを代表するフルーツ「キウイ」は、たんぱく質の消化をサポートする消化酵素「アクチニジン」の活性が高いので(特にグリーンキウイ)、刻んだキウイをマリネ液に加える、焼き上がったお肉やお魚料理のソース代わりに添える……といった使い方が◎


(NZの栄養士JESSさん宅で頂いたエビ×キウイの一品)

キウイにはちみつやオリーブオイルを合わせたマリネ液やソース、ドレッシングは、私たちもすぐに真似できそうですね。グリーンキウイの旬は、これから秋にかけて。みなさんも是非キウイを料理に取り入れてみませんか。

●おすすめレシピ「キウイと柑橘、ホタテのはちみつマリネサラダ」
ではここで、インナービューティー料理研究家として活動している、私のお気に入りレシピをご紹介。
梅雨時期にピッタリな、フルーツ×はちみつのおかずサラダです。簡単なので料理が苦手な方にもおすすめですよ。


(レシピ制作・調理・スタイリング・撮影/筆者)

●所要時間:約10分/2~3人前
<材料>
・ホタテ(お刺身用) 5~6粒
・ゴールドキウイ 1/2個
・オレンジ 1/2個
・サラダ用の葉野菜(ベビーリーフ、サラダケールなど) 適量
・チェリーモッツァレラチーズ 5~6個
・お好みのハーブ類(ミントやディルなど) 適量

【A】 ※合わせておく
三代目の蜂蜜 ティースプーン1杯
・オリーブオイル 大さじ1
・バルサミコ酢 大さじ1/2 ←お好みで調整


(爽やかな風味と彩りのサラダは梅雨時期の一品にぴったり!)

<作り方>
1. サラダ野菜を洗って水気を切る。キウイ、オレンジは薄くスライスする。ホタテは約5ミリにスライスし【A】で数分間マリネする。
2. 器に、葉野菜を敷き詰めたらバランスよくフルーツを並べる。フルーツの間にマリネしたホタテを挟むように置く。
3. マリネ液をドレッシングとして全体にかける。お好みのハーブを飾れば完成!
(写真のハーブはマイクロハーブのクレイジーピーという豆苗のようなハーブです)

<ポイント>
▷ビタミンCや食物繊維をたっぷり補給できるので、初夏の美肌ケアや腸活に◎
▷ホタテやチーズに含まれるたんぱく質の分解を、グリーンキウイのアクチニジンがサポート!
▷爽やかな柑橘類の香りで、梅雨時期のストレスケアに◎

三代目の蜂蜜」は軽やかな風味とテクスチャーで、ドレッシングやマリネ液にピッタリ。さわやかな柑橘類との相性もバツグンです。

お料理が苦手な人でも簡単に作れるひと皿。初夏の美容・健康のために是非お試し下さいね。

●伝統食を守り、継承していくという意識

もともとイギリスの植民地だったNZは、多種多様な外国の食文化が入り混じっています。近年は、NZならではの伝統食・オリジナル食材を大切に継承していこう!という流れがあるよう。
今回、NZで作って頂いたお肉料理には「KAWAKAWA(カワカワ)」というNZのマオリ民族の伝統食材を使ったスパイスが使われていました。

これは日本の和食文化や独自の調味料にも当てはまりますよね。今回の出張は、「自国ならではの食材や食文化」について、想いを馳せる良い機会にもなりました。

食材豊富で、はちみつがより日常に溶け込んでいたNZ。はちみつやフルーツの使い方、私も真似して日々の料理にもっともっと取り入れようと思います。

【参考文献】
・ゼスプリ社「Health & Nutrition Summary キウイフルーツの健康価値」
・ゼスプリ社「カンパニープロフィールBOOK」
・「正しい知識で健康をつくる あたらしい栄養学」(高橋書店)
・「栄養素の通になる」(女子栄養大学出版部)


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