【profile】
インナービューティー料理研究家
國塩 亜矢子 Ayako Kunishio
インナービューティー料理研究家、フードコーディネーターとして各種メディアでレシピコラムや美容栄養学の連載を持つ。趣味はファミリーキャンプ。
まじめな野球少年&おてんばガールの二児母として子育てママ向けのコラムも発信中!
Instagram @enjoytable_by.a


2024年もいよいよ本格稼働。
昨年もコラムをご覧頂きありがとうございました。今年もどうぞよろしくお願いします。

さて。
1月も2週目に差しかかると、年末年始の「お正月の食べ疲れ」「年末年始の飲み疲れ」「移帰省や旅行の動疲れ」といった様々なおつかれがじわじわ出てきます。
でもせっかくなら新年のはじまり、「早めのおつかれケア」で溌溂とスタートダッシュを切りたいもの。

●年初めのおつかれは早めにケアを!
気持ち新たに、仕事や学業、そして日々の暮らしと向き合う1月。
「つかれが取れない……」と言っている時間はちょっともったいないかも。
とは言え無理のしすぎは慢性疲労や自律神経の乱れにもつながりやすく、なかなか本来のベストコンディションに戻れなくなってしまうのも事実。
無理をしすぎず、自分のための休息時間をしっかり作って心も体も休める日を作りましょう。

●「つかれ」の正体とは?
私たちの体には、疲労物質「乳酸」が発生すると、体内の栄養素などにより、随時その代謝を促す働きがありますが、過度なつかれが溜まると代謝が追い付かなくなって、いわゆる「疲労感」を強く感じてしまいます。

溌溂とベストコンディションで過ごすためには、十分な休養とあわせて、この「乳酸」を溜め込まない食生活を意識することが大切です。
(※たまに勘違いされがちですが、乳酸は乳酸菌とは全くの別物です)

●乳酸の代謝をサポートする食材とは?
乳酸の代謝には、豚肉や豆類に豊富なビタミンB群や、柑橘類に豊富なクエン酸などがおすすめです。


【黒豆】

お正月のおせちに欠かせない「黒豆」にもビタミンB群が豊富です。黒豆には細胞の老化を防ぐ「抗酸化作用」の高い成分も含まれています。
新年のお疲れケアのためにも日々の美容のためにも、黒豆はお正月が過ぎた後も積極的に取り入れたい食材なんです。

はちみつ合わせでお手軽スイーツに>
そのままでも甘くておいしい黒豆煮ですが、ヨーグルトや食パン、ホットケーキなどにトッピングして、抗菌作用の高いはちみつを合わせるのも筆者はお気に入り。

寒さも厳しく空気も乾燥している1月。「黒豆+はちみつ」で、疲労回復やエイジングケアに加え、免疫力アップも同時に叶えちゃいましょう。

【柚子、レモン】
冬は国産の柑橘類も旬を迎えます。特に1月は柚子や金柑やレモンがおいしく、比較的安価で手に入る時期です。
柑橘類に豊富なビタミンCはメラニン色素の沈着を防いでシミやそばかすをケアしたり、コラーゲンの生成をサポートするなど美肌作りをサポートすることで有名です。
実は他にも「疲労回復」に嬉しい成分も含まれているんです。それが酸味成分である「クエン酸」。クエン酸は疲労物質乳酸の働きをサポートすると期待されているんですよ。

はちみつ合わせで食べやすく>

そんな栄養豊富な柑橘類ですが、酸味が強いと食べるのが難しいもの。
そこでおすすめなのが「柑橘の皮のはちみつ漬け」。定番ですが、毎年作ってはしみじみおいしいな~と感じています。
お湯割りやソーダ割など、お好みの飲み方を家族みんなで楽しんでいます。
シロップはオリーブオイルと合わせてドレッシングにしてもおいしいですよ。

果肉をぎゅっと絞ってでた果汁は、醤油と合わせて手作りの即席ポン酢にして楽しむのも◎
寒い日のお鍋のお供に、ぴったりです。

「旬食材+はちみつ」で2024年もたのしくおいしく、体の内側から健やかに毎日を楽しみましょう!

今年もよろしくお願いします。素敵な一年になりますように。


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