今年は夏が非常に長く、色々なものに影響が出た年となりました。
地元では、暑い日が続いたことでカメムシが大量発生してみかんに被害が出たり、イチゴは年々収穫が遅くなっていたりというお話を、ミツバチをお貸ししている農家さんに伺いました。

毎年、「観測史上最高気温で…」などとニュースで報じられ、このままどうなってしまうのかと不安になります。
養蜂に関して言えば、今年は花の咲き始めが早く、終わるのも早かったことで蜂蜜が思ったように採れなかったり、暑さで女王蜂の産卵が減ってしまったり。

そして、夏に続き冬も平年より気温が高い日が続きますが、越冬するミツバチにとって暖冬というのはあまり良くないといわれています。
それは、日中暖かいので花を探しに出掛けても夕方寒くなると戻って来られなくなること、花もあまりないのに活動するせいで蓄えておいたはちみつなどの消費が増え、餌を切らしてしまうことの心配があるからです。

養蜂家は基本、12月・1月は巣箱を開けないという方が多いため注意が必要です。
ミツバチの飼育も毎年同じようにはいきませんが、どうにか上手くやっていく方法を見つけるしかなさそうです。

さて話は変わりますが、先日つくば市で行われた『ミツバチサミット2023』へ参加させていただきました。

養蜂に関する研究などを発表する場で、日本中の養蜂家さんや研究をされている方などがここに集まります。
研究者目線での養蜂の捉え方や、新たな養蜂技術についても知ることができ、非常に勉強になることばかりでした。
また、ここ数年でご縁のあった養蜂家の方々ともお会いでき、地域や年代は違っても共に養蜂をする者同士で繋がり、ご縁が広がっていくのが本当に嬉しく、頼もしい限りです。
私たちも、自然に感謝をしながら養蜂を続けていきます。


【profile】
ぬくもりビーキーパー
大野 諒 Makoto Ono
ミツバチはもちろん、自然や生き物が大好き。身長に見合わない細身だが、体力には自信あり。ただ、暑いのが苦手なのでミツバチ相手でも軽装で仕事してます。
■ながさか養蜂部のInstagram @nagasaka_beekeeper

この人の記事をもっと見る

【ぶんぶんのぬり絵ダウンロード(無料)】

大野作、ぬり絵のダウンロードはコチラ!

【最新のコラムは、メールマガジンでお知らせしています】
メールマガジン(毎週木曜)の登録はコチラ!