【profile】
インナービューティー料理研究家
國塩 亜矢子 Ayako Kunishio
インナービューティー料理研究家、フードコーディネーターとして各種メディアでレシピコラムや美容栄養学の連載を持つ。趣味はファミリーキャンプ。
まじめな野球少年&おてんばガールの二児母として子育てママ向けのコラムも発信中!
Instagram @enjoytable_by.a
何かと便利なパイシート。手軽におやつ作りができる食材として便利ですよね。私も、お料理好きな娘と一緒に、チョコクロワッサンやミニパイを作ることが多いです。
気候の良いこの時期は、ピクニック気分でテラスで食事をするのが楽しみのひとつ。
週末は、まだ明るいうちからドリンク片手につまみつつ、家族でゆったり過ごすのが大好きな我が家です。そんな時に、よく作るのがベーコン&チーズのミニパイ。
●子どもも一人で作れる!簡単パイ作り
この春、小学校一年生になった娘は、このパイ作りが大の得意。
手先がどんどん器用になり、料理の手順もしっかり覚えてくれて、具材さえ準備すれば一人でせっせと作ってくれるようになりました。
冷凍庫から取り出したパイ生地を、頃合いを見て伸ばし、切り分けます。
「冬よりも春は、パイシートさん、やわらかくなるのが早いね~」なんてことにも気付けるようになりました。とっても頼もしい、小さな相棒です。
伸ばした生地を切り分けたら、ベーコンとチーズを包み、キュッと両端を閉じて。
溶き卵を表面に塗れば、焼き菓子系はツヤツヤに焼き上がることも覚えているので、私がうっかり忘れていると「ママ、卵出してないよ~!塗るんでしょう?」と催促されるほど。(この日もそうでした)
いびつで不揃いなミニパイが天板に並ぶ姿は、何とも愛おしい景色。「おいしくなぁれ!」の魔法の言葉をたっぷりかけたら、いざ、オーブンへ!180度で10分ほど焼けば完成します。
材料の切り分けや、オーブンへの出し入れは基本的に大人が担当しますが、それ以外の工程は子どもに思い切って任せています。
少し前までは親が手助けしていたことも、すっかり一人でできるようになってきて…子どもの成長は、本当に早いですね。
●はちみつの魔法で個性派チーズもまろやかに!
さて。
パイが焼き上がり、粗熱が取れたら「味見はダイジだからね~」と言いながら、大好きなはちみつをかけてから頂きます。
チーズとはちみつって、本当に相性抜群。
白ワインに合うおつまみ系パイに仕上げたい時は、ややクセのあるブルーチーズやゴルゴンゾーラをベーコンと一緒に包みます。これらのチーズがまた、はちみつとよく合うんです。
そのままだとクセが強くて苦手な人も、この様にパイやピザなどに加熱調理して加え、はちみつと合わせると、食べやすくなるのでおすすめです。
「このチーズ、ちょっとくしゃい…あんまり好きじゃない…」
なんて言っていた我が子たちも、このミニパイにすると瞬殺で完食。
何より、小さな子どもにとって、自分で作った料理は、とんでもなくおいしく感じるようです。
●子どもを「信じて任せる」勇気
子どもたちが小学生になり、「思い切って任せること」「信じること」の大切さをしみじみと感じている今日この頃。
お料理はもちろん、おつかいや、日々の学習など、つい親心で口を出してしまいがちですが…本人たちに「信じて任せてみる勇気」を親が持つことって、大切だなと思うんです。
ひとりでできた!やり切った!うまく進んだ!
そんな達成感こそが、子どもたちの“小さいようで、とてつもなく大きな一歩”につながるんだろうな。
ミニパイ作りは、簡単な工程だけど、子どもがひとりで達成しやすいお料理。皆さんも是非、お子様とのおうち時間にチャレンジしてみてはいかがでしょう?
不揃いのミニパイは、どんな有名パティスリーのものよりもおいしく感じられるはず。
信じて任せる勇気で、温かく見守ってみませんか。
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