【profile】
インナービューティー料理研究家
國塩 亜矢子 Ayako Kunishio
インナービューティー料理研究家、フードコーディネーターとして各種メディアでレシピコラムや美容栄養学の連載を持つ。趣味はファミリーキャンプ。
まじめな野球少年&おてんばガールの二児母として子育てママ向けのコラムも発信中!
Instagram @enjoytable_by.a


我が家は、息子が2歳、娘がお腹にいる時(安定期に入ってから)に、友人家族の誘いがきっかけでキャンプに目覚め、気づけばファミリーキャンプ歴7年になりました。
始めてキャンプに行った際の、静岡県・朝霧高原の壮大な景色や朝の清々しい空気は今でも忘れられません。

ファミキャンの魅力は?と聞かれればいくらでも語れるのですが、数個挙げるとすれば
「好きな飲み物片手に焚火を囲んでしっぽり語らう時間」
「爽やかなキャンプの朝ごはんタイム」
「子どもの成長を垣間見ることができる」
の3つです。

特にキャンプの朝時間が個人的には大好きです。
鳥のさえずりで自然と目が覚め、ひんやりとしたおいしい朝の空気を吸って、木々の香りを感じる朝。朝ごはん前のお散歩タイムでは、珍しい雲海など美しい自然の景色や珍しい鳥などの小動物に出会えるなんてことも。

そんな清々しい朝一番に入れる珈琲は、たとえいつものドリップパックでも不思議ととてつもなくおいしく感じるし、普通のスーパーで買った食パンだって、青空の下で調理して食べると世界で一番おいしいパンだと感じます。

カリッと焼いた食パンに、お気に入りのはちみつやジャムをつけて熱々のコーヒーと一緒にのんびり頂くキャンプの朝ごはん。はちみつは常温保存OKで持ち運びもしやすく、ジャムやバターと合わせて、それぞれが好きなようにカスタマイズして楽しめるアイテム。

はちみつは、マリネなど夜ごはんのおかずを作る際にも隠し味にも使えるので、キャンプに持参すると何かと重宝するんです。(ピザに回しかけるのもお気に入り)

子どもたちがまだ小さかった頃は、ジャムを塗って食べやすく握りやすく細長く切り、落とさないように「あ~ん」と食べさせていた子どもたちも、もうすっかり自分たちで好きなようにジャムやはちみつを合わせ塗り、「おかわり―!」とおいしそうにパクパク一人で食べられるようになりました。

卵を割ったり、トングでパンやソーセージを裏返したりといったお手伝いだってお手のもの。テントやタープの設営だって、大切な戦力として率先して手伝ってくれます。

例え毎回同じ場所でキャンプをするとしても、子どもたちの年齢・成長具合によってキャンプの内容は全く違うものになるんです。できることが増え、食べられるものが増え、感じ方も変わり…だからファミキャンはやめられません。

「来年はキャンプでこんなことにチャレンジしてみよう」
「次はこんな料理を一緒に作りたいね」
「キャンプ場近くの○○に寄って、こんな体験をしてみたい」
と、今から次のキャンプに向けて一緒に計画するのも楽しく、準備段階からすでに大切な家族時間が始まっているなと感じます。

とはいえ、子どもの成長に合わせて本人たちの趣味や没頭する対象も増え、週末時間の使い方にも少しずつ変化が出はじめた我が家。ファミキャンの回数は確実に減っていきそうですが、年に数回や一度だけでも「お決まり行事」のキャンプを通して家族の絆を深め、子どもたちの記憶に少しでも残るような時間を一緒に作っていければいいな…と思います。


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