「はちみつロケット」というアイドルグループがいること最近知りました。なんか勝手に親近感わいています。
今回はアイドルのビジュアルには程遠いワタクシの母がコラム登場。ただ、ワタクシの半分は、母からのやさしさでできている、といっても過言ではありません。両親には頭上がりません。
そんな母ですが、本人曰く、田舎育ちだから昔から煮物が好きだと言います。田舎イコール、煮物なのかわかりませんが、なんとなくわかる気もします。ワタクシも煮物大好き、なんといってもお酒のアテに最高です。
「砂肝の甘辛煮」というと、好き嫌いが分かれそうな気もしますが、我が家では三世代で好きな食べものです。見た目がずいぶん趣き深い感じがするので、まさか子どもは食べないだろうと思ってたところ、意外や意外、食感のせいかワタクシの子どもも毎回美味しいと言ってパクパクと食べます。
さて、材料は、水・だし汁(顆粒の調味料でも)、しょうが、醤油、みりん少々、お酒、二代目の蜂蜜、そしてメインの砂肝やレバーなどいたってシンプルですが、分量がさっぱり分かりません。板前さんのように見て覚えろとは言われませんが、母曰く「分量はよく分からん」といった具合です。
流れとすると、お肉やしょうがを切り終わったら鍋に放り込んで水を入れ、鍋を火にかけます。あとは、調味料を加えてフタをするだけ。砂肝は煮すぎると硬くなるので、火を入れすぎないのがコツなのだそう。火を止めて最後に、やや多めの二代目の蜂蜜を隠し味としてパアッとかけて全体を混ぜるだけ。砂糖やみりんの代わりで、甘さやコク、テリがでます。冷めても結構いけるのがうれしいところです。
はちみつって、しょっぱいものやすっぱいものの角を取るというか、とてもまろやかにしてくれるので、まさに万能。とりあえず仕上げに、はちみつ入れときゃ間違いないとさえ思っています。
我が家の煮物の味付けは今回のものが基本で、わりと甘めなんですが、ビールや焼酎、日本酒などいろいろとバリエーションを楽しみたいと思った時に、アテの候補にまず挙がるのがこの「砂肝の甘辛煮」。甘じょっぱいコリコリ食感がたまりません。いくらでもお酒が進みます。
それにしても、母にカメラを向けるというのは、なんとなく照れくさい気がします。ふだん多くを話すこともないですが、カメラを通すと不思議と会話が弾む気がします。これからもコラムづくりを通して、母と色々な会話を楽しんでいきたいと思います。
(2019年5月21日公開の記事を再度撮影・加筆修正しました)
【profile】
ぬくもりWebディレクター
清 真一朗 Shinichiro Sei
静岡市から電車で片道2時間半かけて毎日三ヶ日に通う自称旅人。甘いものとお酒が大好きな二児の父。毎日の運動量を超えるアルコール摂取で、ぽっちゃり体型を隠し切れないのが唯一の悩み。