はちみつのある暮らしをはじめて2年が経とうとしています。何かにつけてはちみつをちょこちょこ使っては、純粋にそのしっとりした甘さにうっとりしたり、お料理の素材を大切にしたいときの調味料としての底力に感心することも。ワタクシにとってはちみつは、今や欠かせない生活必需品ともいうべき存在になりました。昔はハニートーストをたまに食べるくらいだったんですが。
手軽に、楽しく、それでいてなるべく健康的なものを摂りたい。すてきな暮らしの本に載っているような、ゆったりとした丁寧な暮らしとはちがうかもしれませんが、昼間は仕事や小学校、保育園にと家族がそれぞれに生活する我が家にとっては、手軽さや簡単さ、そして健やかで楽しいというイイトコどりな感じが大切なキーワードかも知れません。
もちろん砂糖も常備していますが、置き換えられるところから砂糖やみりんなどをはちみつにかえています。“置き換えられるところから”というのがミソで、何かはちみつに合うものはないか探したり実験したりと、少しずつ暮らしに取り入れていく、その過程も家族一緒になって楽しんでいます。
手軽にということでいうと、手抜きでも美味しい、などと書かれたレシピ本やレシピサイトなんかもおおいに参考にします。砂糖やみりんと書かれた材料一覧をみると、それをはちみつに置き換えては遊び感覚で作ってみることが休日の家族イベントになりました。「どう?」などとできあがったものをみんなで味見して、家族中で顔を見合わせては、そこでリピートかそれっきりか決まるといった具合です。だいたいはうまくいきますが。
調理もできるところを子どもに手伝ってもらうことで、いいことか、そうじゃないことかわかりませんが、子どもが休日にどこか遊びに連れて行ってよとせがむことも減った気がします。
家族みんなではちみつをアレコレ試しては楽しんでみる。うまくいっても、そうでなくても、すべてひっくるめて楽しい。このゆるやかなスタンスが我が家にはぴったりで、ちょっぴりしあわせな家族時間の過ごし方とも思います。
【profile】
ぬくもりWebディレクター
清 真一朗 Shinichiro Sei
静岡市から電車で片道2時間半かけて毎日三ヶ日に通う自称旅人。甘いものとお酒が大好きな二児の父。毎日の運動量を超えるアルコール摂取で、ぽっちゃり体型を隠し切れないのが唯一の悩み。