せんむ・ぶんぶんブラザーズ☆弟
長坂 恭輔 Kyosuke Nagasaka
店舗スタッフえっちゃんの旦那さまから、この近辺で有名な遠州森町のトウモロコシ「甘甘娘」をいただきました。この時期、森町の農園には採れたてを求め早朝から行列ができるほど人気の品種です。せっかく素敵なトウモロコシをいただいたので大切においしくいただこうと、コロナ自粛期間に我が家に来た七輪を使って焼くことに。
話は少し変わりますが、毎年トウモロコシを見ると思い出す人がいます。7.8年前の夏にとある納涼祭に出店していた、夜店のトウモロコシ屋さん。おばあちゃんと、その息子さんらしき二人で屋台を出していました。炭火を前に汗びっしょりになりながらトウモロコシを一生懸命焼いているおばあちゃんの姿に惹かれて、食べるつもりの無かった夜店のトウモロコシを1本買ってしまいました。
それほど期待することなく夜店のトウモロコシとしてひと口。そのおいしさが、過去に食べたどのトウモロコシよりもおいしかったのです。焼き台に置く直前に皮を剥き、暑いなか時間をかけて炭火でじっくり焼き、甘辛の香ばしいタレで仕上げられたトウモロコシ。あまりのおいしさと一生懸命な姿に感動し、思わず自動販売機に走り、汗だくの親子にお茶を届けた時のおばあちゃんの笑顔を今でも忘れません。トウモロコシを見るとそのおばあちゃんの笑顔を思い出します。
ちなみに剥いた皮をちぎらずに輪ゴムで束ねて持ち手するのは、その時そのおばあちゃんがやっていたんです。炭火でじっくり焼いて、少し焦げ目がついてきたら醤油と二代目の蜂蜜を2:1ぐらいで混ぜたタレを塗って、仕上げにもう一度軽く焼いて出来上がり。食べる前からタレが焼けた甘辛い香ばしいにおいがたまりません。
はちみつ醤油ダレで食べる焼きトウモロコシは、夏の最高のご馳走です。甘甘娘、思いでの味としておいしくいただきました。
ご馳走さまでした。