長坂養蜂場のある三ヶ日町にお住いのあやこさん。過去料理教室の講師をつとめ、野菜ソムリエの資格も持つ、筋金入りの料理上手な方の”はちみつのある暮らし”を伺いました。

あやこさんの午前のルーチンは、お寺のお仕事。敷地内に広がる葉っぱを掃き掃除するのが日課なのだそう。きれいに剪定された木々をみて、なんともおだやかな気分に。

今回は、お寺からほど近いご自宅にお邪魔しました。お部屋のインテリアやこだわりの小物は旦那さまの趣味なのだそう。家中のいたるところにご家族の写真の数々。ひとめでご家族の仲の良さがにじみでているお住いでした。

まずは、人懐っこいネコのルケちゃんがお出迎え。おとなしくもあり、もっさりした毛並みが一瞬モップと見紛うほど。くるっと振り向いて初めてネコちゃんとわかりました。
ルケちゃん以外にもネコ1匹、イヌ1匹、カメ1匹などバラエティ豊か!三ヶ日町のムツ○ロウさんと呼ばれたこともあるそうですよ。みんなサッカー選手からとった名前なのだとか。

今回の主役あやこさんが動きやすさにこだわったというキッチンの目の前には、開放感のある中庭が。誰もがあこがれる木製のデッキに、テーブルとチェアの組み合わせがとても雰囲気よく、晴れた日の食事や読書など、のんびりとしたひとときを想像するだけで、なんともうらやましい空間でした。ご家族で朝食を、週末はご夫婦でビールを楽しむこともあるそうです。

はちみつのある暮らしについて

―― はちみつとの関わりをお聞かせください。

あやこさん:
「いまでは、はちみつのある暮らしが当たり前になっていますね。常備しているのは、長坂養蜂場の二代目の蜂蜜です。ながさかのはちみつは、はちみつ特有のクセもなく何にでも合うのが特徴。料理にはお砂糖の代わりにはちみつを使っています。コーヒーにもいれますよ。

また、はちみつには甘さのほか保湿力も期待できます。その保湿力で肉汁を閉じ込めて肉料理を。はちみつのほうが、やさしい甘さに仕上がるのがいいですね。」

あやこさん:
「子どもが好きな唐揚げにもはちみつを使いますよ。はちみつに鶏肉を漬けこむことで、ほんのり甘くなるのはもちろんのこと、やわらかくもなります。春巻きの具にもはちみつを入れたりしますね。

そして、もちろん煮物にも。甘さを加えるために途中ではちみつを入れて、テリを出すための仕上げのみりん代わりにも、火を止めてからはちみつを入れます。はちみつは熱には強くないので、火を止めてから入れるのがポイントですね。」

―― お料理はもともと得意だったのですか?

あやこさん:
「いえいえ。もともと料理教室には生徒として通っていたんですよ。でも、お料理を色々と知るとどんどん興味がわいてきて。気づいたら、いつの間にか講師になってたという感じ。

あと、料理というわけではないんですが、すこし風邪っぽいなと思ったら、スプーン一杯の二代目の蜂蜜をそのままペロリと。気持ちも落ちつくし効果てきめんな気がします。」

―― 食べる以外に、はちみつを使いますか?

あやこさん:
「ながさかのはちみつだと、ちょっともったいない気がするけど、パックとして使ったりも。はちみつを顔に塗ってお風呂につかって、バスタブから出たらはちみつを流すと、驚くほどしっとりするんです。」

さすが、料理好きが高じて料理教室の講師をつとめられただけあって、ひとつ一つの言葉に、ただただ「なるほど!」とうなずくことばかり。あらためてはちみつの活用や効果を知ることができました。

次回のコラムではなんと、今回振舞っていただいた料理のレシピを大公開!そして、ご家族の共通の趣味についても。そこには、ほっこりするあったかい暮らしのヒントがありました。


【profile】
ぬくもりWebディレクター
清 真一朗 Shinichiro Sei
静岡市から電車で片道2時間半かけて毎日三ヶ日に通う自称旅人。甘いものとお酒が大好きな二児の父。毎日の運動量を超えるアルコール摂取で、ぽっちゃり体型を隠し切れないのが唯一の悩み。