ミツバチや養蜂への想い
ミツバチと聞いて、何を思い浮かべますか?
美味しいはちみつのこと以外に、怖いという方も多いのではないでしょうか。でも、じつはミツバチがもたらす恵みはとても素晴らしいものばかりです。
私たちの暮らしを陰ながら支えてくれている、ミツバチを知るきっかけになればと、私たちが暮らす三ヶ日での、ミツバチと養蜂家の1年についてまとめてみました。
1.早春~春
2月、日差しに暖かさを感じる頃、ミツバチは徐々に外での活動を始めます。
菜の花や桜など様々な花の蜜と花粉を集め、産卵が盛んになり、3月末には巣箱の中はミツバチでいっぱいになります。
三ヶ日町では、5月に入ると「三ヶ日みかん」の花が咲き、町内がみかんの花の香りに包まれます。特に、日が昇る前の朝方は香りが一段と感じられます。
5月末ごろからは「三ヶ日の里山」でクロガネモチやノイバラを始めとしたさまざまな花、いわゆる「百花」の採蜜を行っています。
2. 初夏
6月一杯までは「三ヶ日の里山蜂蜜」の採蜜を行っています。
採蜜が終わると、群数を増やしたり、スズメバチの対策をしていきます。
ミツバチは巣にやってくる外敵に対して、家族を守るため、命がけで戦います。
まだ産卵が活発な時期ですが、猛暑日にもなると産卵量が低下します。ミツバチにとっても、私たち養蜂家にとっても厳しい季節です。
3.秋
涼しくなり始めると、女王バチが、冬を越すためにミツバチをたくさん産みます。
本格的に寒くなると活動が鈍くなるため、今のうちに越冬のための給餌等を積極的に行います。
スズメバチの活動もピークになるため、被害が最も多く注意が必要です。
そして、イチゴハウスなどでは花粉交配で活躍します。
4. 冬
寒い時期は基本的に巣箱を開けることはありません。
秋までにしっかりと育児と貯蜜をしているため、ミツバチ同士で巣箱内の温度を一定に保ち、寒い冬も乗り越えることができます。
養蜂家はこの時期に、巣箱などの道具の手入れを行っています。
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